
【目的及び事業】
この法人は、日本及びスリランカの国民に対して、ガス産業及び、その関連分野の学理と技術交流を踏まえた情報提供活動、並びにガス産業の普及・拡大にむけた幅広い活動を行うことにより、安全・安心な社会の構築及び国際協力の活動の推進に寄与することを目的とする。
目的を達成するための活動と事業
・活動 1.国際協力の活動
2.上記に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動
・事業 1.日本及びスリランカの両国間におけるガス産業関する情報の収集及び提供
2.スリランカに対する日本のガス産業に関する技術提供事業
3.その他、この法人の目的を達成するために必要な事業





Japan - Sri Lanaka Gas Association
特定非営利活動法人
日本-スリランカ・ガス協会
日・スリランカは、国交樹立69周年を迎えた親友国
【ごあいさつ】
スリランカと言えば、「セイロン紅茶で有名な国でしょ!」とおっしゃる方々が多いですが、・・・
スリランカは「Sri 」の光輝く、「Lanka 」の島を意味し、古代から海上のシルクロードとして、また
ラトナディーパ(宝石の池)として知られておりインド洋の真珠と称されています。
北海道の約80%で決して広大な島ではありませんが、16世紀ころから「香辛料の貿易港」として
栄えると共に、アジアとヨーロッパを結ぶ経済・文化の中継地として繁栄し、ヨーロッパ諸国からは海上
貿易の拠点として注目の的とされてきました。
スリランカの歴史は紀元前483年にシンハラ王国が建設されたのが始まりで、紀元前250年に
インドから仏教の伝来を迎え入れてから、仏教王国として栄華を極めていました。その間には王位継承の
争いなど、南インドからの移住者達によって首都が「アヌラーダプラ」や「シーギリヤ」を経て「ポロンナルワ」へと、さらに南下して本土の最中央部に位置する「キャンディ」へと遷都の道をたどっています。(この4つの各都市を含めて、8つの世界遺産が登録されています。)
その後、植民地時代の到来を迎え、16世紀はポルトガル、17世紀初頭からオランダ、1815年に はイギリスによりシンハラ王国の最後の砦であった「キャンディ」が陥落し、300年以上にわたって続いていたシンハラ文化の華を咲かせていた古都が、終焉を迎えることになりました。
全島がイギリスの統治時代となりましたが、1972年(昭和47年)に英連邦内自治領セイロンから 完全に独立して、現在の国名「スリランカ民主社会主義共和国」となりました。
独立後には26年間の長期にわたる内戦が続きましたが、2009年(平成21年)に完全に終結し
現在では、新興国に共通した発展途上の高度成長のエネルギーに加えて、平和がもたらす巨大な復興の 息吹を、海運、航空、商業、知識、エネルギー、観光などの分野において、強烈に感じられます。
さらに、スリランカは地理学的にも重要な「自由で開かれたインド洋」の安定と繁栄の鍵を備えており 「インド中心の地域(諸国8カ国)」及び「成長大陸として飛躍する高い潜在力を持つアフリカ諸国」に 取り囲まれた将来性の豊かな国でもあり、海上貿易の拠点とし貴重な役割の使命をになっています。
弊協会は、この背景を踏まえて日本とスリランカでは、歴史、文化、宗教、生活習慣などに相違がある なか、「国際協力の活動」の一環として、両国間でガス産業などに携わる同志が、これまでに培ってきた 経験や技術を基に、この関連分野の学理と技術交流を介して情報提供活動、及びガス産業の普及・拡大に むけた幅広い活動を行うことを目的として、2017年(平成29年)6月13日に成立いたしました。
なお、この活動を行うに当たっては、特定の企業の利益を目的とすることなく、ガス産業を共有する 親友国としての「絆」を基盤とした「国際協力の活動」を推進する強い使命感を持って臨みますので、 皆様方からの一層のご支援とご鞭撻を頂きますようお願い致します。
JSGA 役員一同
【設立趣旨】
1951年9月サンフランシスコ講和会議に、日本側首席代表として出席された 吉田 茂 氏
(麻生 太郎 氏の祖父)は、セイロン(現:スリランカ)の首席代表ジャヤワルダナ氏が、仏教の教えを 引用して日本の主権を擁護する演説を行って、日本が、国際社会に復帰できることとなったのは、・・・
「日本の未来への躍進の思いであり日本人は、この恩義を後世まで忘れてはならない」と
力説されました。
「憎悪は、憎悪によって、止むことなく、慈愛によってのみ止む」と演説され、
「対日賠償請求を放棄」されました。
さらに、「日本は、真に自由で独立した国でなければならない」と
「参加国に対し寛容の精神」を求められました。
その上で、日本列島は分割統治されることなく、現在にいたっているのです。
弊協会は、この背景を踏まえて微力でもありますが、「国際協力の活動」に携わることにしました。
【基本理念】
1. 日本の「国際協力の活動」の根幹は、日・スリランカ両国民の信頼性から生まれるものです。
・スリランカ国の立場を尊重しつつ、対等な関係で相互に学びあう姿勢でのぞみます。
・常に相手の立場にたって「共に考える姿勢」で臨む協力により、パートナーとして幅広い信頼により育
つものであることを志としてのぞみます。
・人、国、企業が持つ、歴史、文化、宗教、生活習慣を理解し、さまざまな可能性を引き出し、より良い
社会を構築して行きます。
2. スリランカを拠点とした、インド洋経済圏「SAARC」加盟8カ国(人口約17億人)の人々や、各国同
志が信頼で結ばれる社会構築の突破口としての志でのぞみます。
【スリランカ基礎データ】
1 国 名:スリランカ民主社会主義共和国
2 首 都:スリー・ジャヤワルダナプラ・コッテ(通称コーッテ)
(注 政府機関の多くは、今だ、コロンボに残されており実質上の首都機構はコロンボ)
・地方行政区分(9州)
西部州、中部州、北中部州、東部州、北西部州、南部州、ウバ州、サバラガムワ州
3 面 積:6万5,607㎢ (北海道の約80%)
4 位 置:日本の南西約7,500km インド洋上に位置する島国
・交通 日本から飛行機で約9時間
・時差 3時間30分(日本が正午の時、スリランカは午前8時30分)
5 人 口:約2,103万人(2016年)(台湾の約90%)
6 民 族:多民族・多宗教国家
シンハラ人=74.9% タミル人=15.3% スリランカ・ムーア人=9.3%
7 言 語 :「シンハラ語」と「タミール語」は国語であり、公用語である
「英語」は連結語として憲法上認められており、都市部では英語はかなり通用している
8 宗 教:多民族・多宗教国家
仏教徒=70.1% ヒンドゥ教徒=12.6% イスラム教徒=9.7%
キリスト教徒=7.6%
9 国 祭 日:2月4日(独立記念日)
10 気 候:熱帯性モンスーン気候に属しており、「雨期」と「乾季」の季節がある
・南西部 11月〜 4月頃が「乾季」
・北東部 5月〜10月頃が「乾季」
熱帯性の高温多湿の海岸部・低地の年平均気温は、27℃〜28℃
高地 ヌワラ・エリア(標高1,890m)の年平均気温は、22℃
11 参 考:
・在留邦人:732人 (2019年在スリランカ日本大使館 調査)
・在日当該 人数:27,735人 (2020年6月現在 法務省)
・進出日系企業数:総数92社 (2018年10月 現在)